石

石が好きだ。きれいな石。
赤とか青とか緑とか。
透明ならばもっといい。
透明は透明でもダイヤモンドは興味が薄い。
カラーストーンがいいのだ。
タンザナイト、ウォーターオパール、トパーズ、クォーツ、インディゴライト…
原石も良い。割りっぱなしの鉱物はなかなか興味深い。
しかし磨かないと美しくならない石も多いので、ルースの状態で手に入れるのが一番うれしい。ただしあまり売っていないのが残念。いや、売っていたところで買えるかと言えばなかなか難しいわけだが。
つまり私にとっての愛すべき石は「チープできれい」なモノという事になる。
昇仙峡の天然石つかみ取り500円とかでもオッケーだったりする。

そんな私に先日、恋人がアパタイトを買ってくれた。
2000円の傷入りルース。
石好きに2000円は「たかが」かも知れないが、私にとっては悩む値段だ。
物欲しそうな私を見かねて買ってくれたのだ。素敵すぎる…
私はくるくる喜んで、飛び跳ねて家に帰った。
嬉しくて仕方ないので枕元にそれを置いて毎晩眺めている。
それはいつも珊瑚礁の海の色で輝いている。
傷入りなので光が中にも反射して、また良い。←あばたもえくぼか…

ちなみに…
アパタイトはとても柔らかい石なので宝飾品に加工することは難しい。
まさに、眺めるための石なのだ。