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温泉のあるホテルの災難 [旅行]

先日、名古屋のホテルに泊まった。
以前もここで書いた、名古屋で唯一温泉の出るホテルだ。
以前は接客が上手くできていない事に少々むっとしたのだが、安さに負けてまた泊まってしまった。

このホテル、もちろん風呂は大浴場に行った方が気持ちがよいのだが、その日は疲れていたのでもう部屋から出る気がなかった。それで、部屋のバスを使う事にした。
湯を溜めて暖まった。
湯を捨てた。
…排水口が詰まっていた。
バスルームに湯が溢れた。
排水口から何か変なゴミとかも溢れてくる。
どっと疲れた。

風呂の中も濡れている。外の床も濡れている。足ふきマットもスリッパも水没している。
必死で足を伸ばし、バスルームの隅の、ほんの少し、まだ水没していない床につま先で立ち、ざっと身体を拭いてバスルームを出た。
裸足で絨毯に立つのも何だか気分が悪い。
着替えてからフロントに電話。
「部屋のお風呂を使っちゃったんですよ。でね、水を抜いたらバスルームに水が溢れちゃって。申し訳ないけど、床を拭く雑巾と、替えのスリッパと、足ふきタオルを持ってきてもらえるかしら?」
「ああ、そうですか。ではお持ちします」←平然と。
「あの、出来れば女性の方にお願いしたいのですが」
「あー、女性従業員はもう帰ってしまいました。もう少し後にお持ちしましょうか?」
午後10時半で女性が居なくなるとは、優しい職場だ。仕方がない。髪を拭いて、化粧水を付けて、ブラを再装着しておこう。
と、思い、
「はぁ、そうですね。では30分後に」
「では、お支度できましたらもう一度お電話下さい」
「…分かりました」
バスルームの水はすっかり引いている。一気に水を流さなければ排水口に吸い込まれるようだ。
支度をして、電話した。「先ほどの○○の部屋ですが」
「分かりました、お持ちします」
しばらく待った。持って行く物はすでに伝えてあるはずだから、すぐに来るはずだ。
とにかく、床を拭いてバスタブに入って足の裏をもう一度流して、さっぱりしたい。早く来い。
と、電話が鳴った。え?電話?
てっきりドアから来ると思っていたので、思わずドアを開けてしまったが、やはり電話の音だった。
「はい…」
「あの、お湯が溢れたと言うお話でしたが」
「はい。排水口が詰まっているみたいです」
「ですよね。あの、ルームチェンジという事も出来るのですが、四階上になってしまうんですね。どういたしましょう」
なぜ、今言うんだ…。
初めの電話の時にルームチェンジと言えば、これまでの3〜40分の間に荷物をまとめる事も出来たのに。荷物はもう化粧品やら着替えやらペットボトルのお茶やら部屋中に広がってるし、また何分後に電話下さいって事になるでしょう。
…ていうか、もう出たくないから部屋の風呂使ったんだしね。
「いや、もう今更いいです…床も乾いてきたし。とにかく、替えのスリッパと、足ふきマットと、何か雑巾を持ってきて」
……
しばらく待ってそれらが届けられ、床を拭き、足ふきマットを敷き、足を洗った。
雑巾は排水口の手前に押しつけておいた。今後もし溢れてもここで少しは止まってくれるだろう。

翌日、日中出かけてからホテルに戻るとフロントの女性が鍵を持って来つつ、「排水口、直っています」と言ってくれた。よしよし。ならばよし。
バスルームを覗くと…。
昨日床を拭いた雑巾が洗面台のコップとか置いてあるスペースにキレイにたたまれて置いてあった。

やめてよ!!!



そもそも温泉のあるホテルで部屋の風呂を使うからこうなるのだ。ホテル側も、温泉使えよ!とか思ったに違いない。
でも、さすがにもうあそこは泊まらねぇ!
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