ベランダでレンゲ草

去年、レンゲ草を育てるセットを買った。
太めの試験管と土と種のセットだ。試験管でレンゲが咲きますよ、という、とても乙女チックな品である。
蒔き時は春がいいかと思って、早春に栽培を始めた。試験管だけでは種が多すぎるので、ベランダの植木鉢にも植えてみた。
まず、失敗なのは蒔き時だった。
そもそも春に咲くレンゲを春に撒いてどうする！
そう。春にレンゲは咲かなかった。
発芽したのが春の盛り。夏の間もがんばって成長を続け、秋が過ぎた頃に、試験管の方に貧相な花が付いた。それがきっかけのように、ベランダも花が付き始め、何故か冬の間も思い出したように花を付けるようになった。
そして、春。今年の春。2008年春。
やはり春はレンゲの季節のようだ。
今だ！とばかりにどんどん咲いている。試験管は株が少ないので寂しいが、ベランダの鉢はとてもかわいらしい事になっている。
それにしても、レンゲがこんなに丈夫な植物だったとは…。軽々と越冬しやがって。

ちなみに…我がベランダ、冬場に種をまいた菜の花も少し前まで満開だった。
実は食べるつもりで撒いた菜の花。つぼみを見たらついつい咲かせたくなってしまったのだ。
黄色い小花が風にちらちら揺れるのがとても愛らしく、レンゲのピンク色ともいい相性だった。
春は桜だけにあらず。小さい花も潤いをくれるスバラシイ隣人だ。

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