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殿さま風来坊隠れ旅 最終回 [時代劇]

とうとう最終回。
甲府から江戸へ。
前回上州だったけど、なぜわざわざ甲府に行く必要があったのか…。

街道に治さんと宗さんの手配書が出回る。
田沼意次の差し金だ。二人を抹殺し、次期将軍候補を田安家の忠千代(七歳)に決めたくて仕方がないのだ。
二人は甲府勤番に捕まり、牢へ。
その頃江戸城では…
もうすぐ勅使が朝廷からやって来る。その対面の日に御三家が揃わなくては徳川家の面目が立たない。それは困る。と、上様から連れ戻す役に任ぜられたのが水戸の治保。
お引き受けしますが、その代わり…と、治保が条件を出す。妹の清姫と紀州治貞の縁組みを認めてもらいたい、と。上様はあっさり承諾。
旅に出た治保は偶然出会った鶴姫の馬を奪って一路甲州路へ。そこで甚左・お京・染吉と会う。居酒屋でお京のお守りを見て「どこかで見たような…」。そのお守りはお京の生き別れの母親を探す唯一の手がかりだった。
甲府勤番の牢では…
村垣がやってきて逃がしてくれる。しかし、案外すぐに見つかって大規模な斬り合いに発展。そこへ駆けつける鶴姫・治保。
全員で切り抜けて、治保が江戸の事情を二人に話す。ついでに、治さんと清姫の縁組みの事もすでに上様ご承知の事と話すと、鶴姫は失神寸前。宗さんも昔からちょーっと好きだった清姫に振られる形となる。
さて。舞台は江戸へ。
おかめ(レッツゴーじゅんの飯屋)で全員集合。そこへ源内先生が、田沼屋敷で聞いた情報を持ってきた。
こうなれば尾張も紀州も殺しちゃえ、だってさ。
その頃水戸屋敷では、清姫が乳母・松乃に生き別れになった娘について聞いていた。松乃はまぁ色んな事情で子供を手放す事になったが、いつか必ず会えると信じて証のお守り袋を肌身離さず持っているのだという。
そこへ治保がやってきて「あっ、このお守りは!」。居酒屋へ駆けつけお京に母親が生きていると知らせる。
晴れて親子は対面。良かったな、お京。
と、その頃鶴姫が何者かに(って、田沼の手の者だが)さらわれ、治さんと宗さん二人でどっかの村の水車小屋に来いと投げ文があった。
誰にも知らせるな、と屋敷の者に言い置いて、二人は鶴姫救出に行く。しかし、小屋には爆薬が仕掛けられ、あっという間に大爆発。
村垣は…来なかった。
勅使との対面の日…
御三家のうち二家まで揃わないとは嘆かわしい。やはり次期将軍候補は田安家の忠千代に、と言う田沼。
やはり治さんと宗さんは爆発に巻き込まれて死んでしまったのか…
しかしその時烏帽子大紋で尾張宗睦・紀州治貞登場。おお。カッコイイ。爆発からはなんやかんやで助かっていた3人。
ようやく…田沼の陰謀は敗れ去った。
その夜…かどうかは知らんが、治さん・宗さん二人が田沼屋敷に来ていた。田沼に対する処分として謹慎を伝える使者なのだが、ずいぶん高貴な使者である。
しかし、やっぱり「もはやこれまで」と刃向かってくるので、最後の立ち回りとなるわけだ。
全員切り終わってホッとしているとくす玉が割れて紙吹雪が舞う。源内先生が仕掛けていたのだ。
「行くも良し。留まるも良し。ともかく今はおめでとうございます」
ラストシーン。
街道を浪人姿の治さんと町人姿の宗さんが駈けて行く。
紀州藩邸では家老達と鶴姫(遊びに来ていたと思われる)が置き手紙を見てびっくり。
慌てて探しに飛び出す藩士達。
武家娘の姿で旅に出るお京・染吉。
渋い顔で後を追う村垣。
よろよろ歩く甚左。
雄大な富士山を背景に、二人は歩いていくのだった。

今回、田沼の頭には二人の殿さまを殺す事しかなかったので、商人との結託とか悪巧みとかで時間が取られる事がまるでなかった。おかげでお京の母親との対面とか、小ネタとかいっぱい入っていて面白かった。
まず冒頭。温泉に浸かっている二人のシーンで、妙に股間を気にする宗さん。そう言えば旅モノなのに温泉のシーンが極端に少なかった殿風。せめてラストぐらいは、という配慮か?しかし、それなら岡本夏生の方が…いや、もしかしたら京本政樹の方がウケるのかも。

牢の中、腹這いで同じように頬杖付いて「やっぱ将軍受けとけよ」「それは宗さんが」「だから治さんが」「また堂々巡りか…」という、処刑だって言われてるのにこの落ち着き具合。
もう、どんだけヤバイ目に遭ってきたと思ってんだよ、慣れっこだよ、牢なんて。みたいな(失笑)

助けに来た村垣。
治さんの大小だけ持ってきて「オレの得物は?」と言う宗さんに「槍は天井からだとつっかえるんですよ」と妙に不親切。そう。村垣はちょいちょい宗さんには不親切。あいつ…。

兄弟揃って振られるシーンでの鶴姫の泣きッぷりには笑った!「ふえーん」じゃなく「うあーー」って…。女の子なんだからもっとこう、ないのか?

親子の対面ができたお京。しかしお母さんは里見浩太朗に激似!ここは笑うポイントなのか???

田沼屋敷での源内先生も凄かった。
腰痛治療でエレキテルを使うのに「生死の限界までー!」って…意次、それで死んでてもおかしくないよ。
バチバチ光が飛びすぎているせいで、オープニング前に「光の変化が激しいところがあります。部屋を明るくしてご覧下さい」って注意書きが出てたよ。前ポケモン作品だね。

ラス立ち後の、また旅に出る、出ないの会話も好き。
「おれ行っちゃうよ」って言う宗さん。その軽い感じがらしくていい。藩邸が大騒ぎになるから、と消極的な治さんも結局出て行っちゃうんだから。

そんな最終回だった。21話しかないが、私はこのバカっぽくて楽しい時代劇が大好きだった。こんなのを見てると、ふらっと旅に出たくなってしまう。
しかし、「いつかまた会おう」というエンディング歌詞とは裏腹に、続編が作られる事は無かった。残念でならない。

明日からは同じ時間帯で大忠臣蔵が始まるらしい。
まぁ、それも悪くないが…。
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