スカジャン

先日、買い物帰りに髪グレーのサラリーマン風の、ちゃんとした感じのオッサンに「つかぬ事をお伺いしますが…」と声を掛けられた。

「そのぐらいのスカジャンって、いくらぐらいするもんですか？」

えっ？スカジャン？スカジャンかい！
…その時着ていたのは、持っているスカジャン４着中一番安いが一番サイズが合っているやつ。

「これは…3900円ぐらいだったと…」
「えっ？そんなもんですか？」
「今流行りのおしゃれスカジャン屋だと２万とか軽く越えますけど、これはヤンキーとかが買うような店ですから」
「それはどういう…？」
「古ーい商店街にある個人経営っぽい感じの…『紳士洋品店』とか書いてあって、服がやたら上から吊ってあるような…」
「ああ。なるほどー。どうも。…今度買ってこよー」

買うのかオッサン。

私が着てるのは、刺繍が一色だから安いんだよ。
リバーシブルじゃないから安いんだよ。
目移りしてカッコイイの見ちゃったらそっちの方がいいなって思っちゃうよ。
そういうのは大抵、お高いんだよ。

ああ、でもちゃんとした感じのサラリーマンならそれぐらい出せるかな。

今時見ない、あんな感じの洋品店…がんばって見つけてくれたまえ。
少なくとも、小金井には無いだろうなぁ。

あれ。でもこれは量産品だから上野辺りでも見た覚えがあるな。

因みに…私が買ったのは、まだ若者が進出してくる前の大須商店街だから…。あったんだよ、そういう店。

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