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仏像 [日々]

今日は上野の博物館へ「空海と密教美術展」を見に行った。

空海には興味薄いが、仏像は好きな私。
館内に入るのに30分かかったが、かなりテンションの上がる展示内容だった。
東寺の物を中心に、明王や天部などダイナミックな作りの仏像が多くあって非常に楽しかった。
博物館での展示は、お寺で見る物と違って背面まで回り込んで見る事が出来るのが実にいい。

中でも気に入ったのが東寺の帝釈天だ。

私は金剛力士や四天王のような荒々しい動的な像が好みで、知的で静かな像にぐっと惹かれる事はあまりないのだが…
この帝釈天は実にスマートでしゅっとした男前。
「出来るヤツ」のオーラを纏って、上に立つ者の風格がにじみ出ている。

私は帝釈天を「副社長」と呼ぶことにした。

そう言えば…
この副社長に限らず、帝釈天の像は皆「出来るヤツ」風な顔立ちをしている。
帝釈天のキャラ付けはきっとそう言うものなのだろう。
ただ、この副社長は際立って男前なのだ。
いや、もしかしたら博物館の照明がより男前に見せていたのかも知れない。
なぜならば…
私は過去何度か東寺に足を運んで、この副社長を見ているはずだからだ。
はず…というのは、あまり記憶にないという事だ。
つまりその時はこの男前さに気付いていなかったという訳で…
いや…
ただ、私の趣味が変わっただけかも知れない…
そこら辺はもう、何とも言えないのだが。

それにしても。

仏像というのは実にオシャレさんだ。
如来に関してはアクセサリーを付けないお約束なので除外されるが、腕輪や髪飾り、ふわりとした衣など「それ欲しい!」と思ってしまう装飾品がいっぱいだ。
まぁ、菩薩のじゃらじゃらほどはいらないが…腕輪の1個ぐらいね…カワイイノヨネ…

見終わった後、ショップで買ったのはキーホルダーと金平糖。
1つ、とても格好良くて欲しくなってしまった「不動明王の羂索」は五万円もしたので諦めた。
五万円って…そんだけ出してまで欲しがる人いるのか…?

家に帰ると、恋人が私に副社長の絵葉書をくれた。
私が気に入っていたので、自分のと一緒に買っておいてくれたらしい。
なんと優しい。
ところで、私の手帳には興福寺の金剛力士像の絵葉書が挟んである。何年も挟みっぱなしでもう端はボロボロだ。
一瞬、この副社長も手帳に挟もうかと考えたが、それはやはりまずかろう。
大事に引き出しにしまっておく事にする。

うん。楽しかった。
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