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古代ギリシャ展 [日々]

先日、空海と密教美術展に上野まで行った時、ついでに古代ギリシャ展も見に行った。
ギリシャは好きだが、密教美術ほどテンション上がらない感じで入館。

入ってすぐ、壺だとか小さい像などが並んでいるのだが、空海展よりもなぜか一品一品を見るのにもの凄い時間がかかる。
いかん。このペースで見ていては日が暮れる…(暮れる頃には美術館が閉まるが)
なぜこんなに時間がかかるのかと思ったら、「良く知らない世界」だからだと気付いた。
密教美術、仏像はぱっと見てだいたい何のジャンルだとか分かる。
ああ、明王だね。ああ、独鈷杵だね。という感じ。
しかし、古代ギリシャは「地域」「分野」「神の世界」「有名人」など知らない情報が多すぎて、解説を読み展示物を見て確認して…とやっているととんでもない時間がかかってしまうのだ。

なので、理解するのは諦める事にした。
壺の絵を見て「キレイだ」と思う事にして、精緻に作られた小さなブロンズ像は「すごいなぁ」と思う事にした。
あとは大きな大理石の石像をじっと見つめ、表面からじわりと光りが透過する様子を観察し、これだけの像を造るにはどれだけの石を切り出したのかとか、そんな事を考えていた。

とにかく、石像は皆白い大理石なのだ。
パルテノン神殿も白の大理石だったのを思うと、あっちの方では大理石は白ばかりなのだろうか。
石像はどの角度からでも見られるように展示してあるものが多かったので、回り込んで、光にきらきらして見えるちょうどいい角度を探してはうっとりしていた。

そうそう、あの有名なフリスビー投げる前の像もあった。
思ったよりもかなり大きかった。
フリスビーの像はこの展示の目玉だったようで、特別な感じで飾ってあった。
もちろん360度どこからでも見られる。
石ながら、形は全くリアルな人間そのもので、いったいどう言う技術なんだろうと不思議に思った。
そしてもう一つ不思議に思ったのは、後ろ側の足の指がフリスビー投げるにはちょっと不自然であるという所だ。
あれでは…私なら力が入らずに上手く投げる事が出来ないだろう。
古代のフォームは今とはちょっと違っているのかも知れない…。

そんな感じで、やや美術に大して罰当たりな見方をしてしまったが、それはそれで結構楽しめた。

出た所のショップで偽コイン…じゃなくてコインのレプリカのキレイでカワイイのが売っていたが、ぐっとこらえて通り過ぎた。
そして本物の古代コインも何万円とかで売っていたがそれもぐっとこらえ…まあ、こらえるまでもなくムリなのだが…。

密教美術を見た直後だったせいか、像の衣紋の流れ形がいちいち仏像っぽく見えて仕方がなかった。
まぁ、シルクロードからギリシャの美術が伝わってるとか何とか?だから無関係じゃないのだろう。

それにしてもアカデミックな1日であった。
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